セキュリティ用語集: API 保護

API の不正使用

API(アプリケーションプログラミングインターフェース)の悪用とは、異なるソフトウェアアプリケーション間の通信を可能にする重要なコンポーネントであるAPIを悪用することを指します。企業や組織がサービスやデータへのアクセスを提供するためにAPIに依存することが増えるにつれて、APIの悪用リスクは大きな懸念事項となっています。APIの悪用は、不正アクセス、 データ侵害、分散型サービス拒否 (DDoS) 攻撃、スパム送信などです。

不正アクセスとは、API の脆弱性を悪用して、適切な許可を得ずに制限されたリソースや機密情報にアクセスすることです。これにより、個人情報、財務情報、知的財産などの機密データが攻撃者に盗まれるデータ侵害が発生する可能性があります。API に対する DDoS 攻撃は、過剰なリクエストで API サーバーを圧倒し、サービスの中断を引き起こして正当なユーザーがアプリケーションにアクセスできないようにすることを目的としています。スパムとは、多くの場合、広告や悪意のある目的で、API を使用して迷惑なメッセージやコンテンツを送信することです。

API の不正使用を防ぐには、強力な API セキュリティ対策を実装することが重要です。これらの対策には次のものが含まれます。

  • 認証と承認: 強力な認証メカニズムを実装し、アクセス制御を効果的に管理することで、承認されたユーザーのみが API にアクセスできるようにします。
  • レート制限: 不正使用を防止し、DDoS 攻撃から保護するために、一定の時間内にユーザーが API に対して実行できるリクエストの数を制限します。
  • 入力検証: インジェクション攻撃を防ぎ、有効なデータのみが API によって処理されるようにするために、すべての入力データを検証します。
  • 暗号化: 暗号化を使用して、転送中および保存中のデータを保護し、機密情報への不正アクセスを防止します。
  • 監視とログ記録: API の使用状況を継続的に監視し、ログを維持して、疑わしいアクティビティを迅速に検出し、対応します。
  • 定期的なセキュリティテスト: 脆弱性スキャンや侵入テストなどの定期的なセキュリティ評価を実施し、API の潜在的な弱点を特定して対処します。

これらおよびその他のセキュリティのベスト プラクティスを実装することで、組織は API の悪用リスクを軽減し、サービスとデータを悪意のある攻撃から保護できます。